!important #07 -伝えるデザイン、伝わるデザイン(長谷川 恭久氏)- に行ってきたよ!
行ってきました!
まずは個人的に一番インパクトがあったことを先に書きます。それは、
「海外(アメリカ?)にはウェブディレクターはいない」
でした。
アメリカでは大企業と直接仕事をするなんていうのがザラであること、もともとそういうのに慣れているからできるのであって、スキルの差はない。実装レベルで遜色はなく、むしろ日本人の方が上だったりする。何が劣っているかというと「話せるかどうか」だそうです。
本来はデザイナーは「話す」ことも仕事のうちで、この部分ができないからディレクターや営業に仕事持っていかれちゃって、作るだけの人になっている。
「作れる」というのはデザイナーの仕事の一部分でしかない。「話す」こともデザイナーの仕事。
UXやグロースハックというのは元々アメリカが発祥で、日本では現場までなかなか浸透しにくいという話も聞きますが、チーム(コムスビ)でやる時は、付箋紙と模造紙使ってブレストして、お客さんと直接話してターゲットを決めたり、ユーザーインタビューもできる範囲でやったり、サービスの売り方&展開の仕方は効果的なのか、果たして依頼があった制作物でいいのか?といったところから話したりもするので、自分たちで話せることはほんとに重要そうです。どうにかしてうまくなりたい!
「ボタンを大きくしてください」「わかりました」ではなくその意図を引き出す
デザイン提出時に「これどうでしょうか?」と言ってしまうと感覚系の返事が来てしまい、何でも言われてしまう。デザイナーは本当はゴールを持っているはず。
デザイン批評時のNG。センスで話さない。ゴールで話す。
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セミナーの前半はこんな感じで、後半はワークショップでした。
”ステークホルダーにデザインに関わる課題を理解してもらい、採用する価値があることを伝える”ために、いくつかのチームに分かれて話合いをしました。
ステークホルダーは花岡さん(開発本部)か井原さん(最高マーケティング責任者)
提案する企画はA:スタイルガイドの作成かB:ユーザー調査です。
1️⃣まずは、提案先を誰にするかと、提案する企画をどちらにするかをチームで選びます。
私がいたチームは花岡さんにユーザー調査を提案することになりました。
2️⃣次に花岡さんに関する8行程度の文章から情報を読み取りながら「優先順位」「報酬・見返り」「圧力」の3つの項目に分けてマインドセットを決めて行きます。
花岡さんが優先しているのは「仕事のやりがい」、見返りとして求めているのは「達成感」、圧力に感じるのは「社内上下からのプレッシャー」などなど。大量に上げていき、そこからどうアプローチするかを決め、発表します。
最高マーケティング責任者の井原さんとの不仲説浮上
ユーザー調査によって、
・社内で開発の根拠を説明できる
(井原さんと不仲説より)
・意味のある開発ができる
(無意味な開発の繰り返しによるやりがい喪失を防ぎ、達成感を得る)
・部下(開発部署)がやりがいをもって開発できる
(社員の流出を止める、部下からの不満を解消できる)
といった方向から提案発表しました。()内が根拠となるマインドセットです。
単純に「スタイルガイドの良さ」「ユーザー調査の利点」を説明するのではなく、ステークホルダーとなる人物が何に共感するかからのアプローチをする、というワークショップでした。チームメイトとなったメンバーの皆さんの回転の速さと視点の鋭さ、説明のわかりやすさにも驚き!対立するような意見もうまく取り入れられていき、さすが第一線で活躍されてる方々だなぁと思いました。
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セミナーで紹介された本です↓(自動で画像出てこなかった...)
みんなではじめるデザイン批評―目的達成のためのコラボレーション&コミュニケーション改善ガイド アーロン・イリザリー
長谷川恭久氏 推薦! 「好き嫌い、センス、上司が言ったからという理由でデザインを通すのはそろそろ止めにしたい。 目的に沿ってデザインを話し合いたい方にとって有益なヒントが詰まっています。」
”みんなではじめる”本なので一人で読むよりみんなで読む方がよさそうですが、質疑応答で「チームとしてデザイン批評を浸透させるためにやった方がいいことは?」という質問に対して「模範になってください」とおっしゃっていたので、一人で読んでも良さそうです。
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最後の最後にご挨拶に行ったら、私がグロースハックに関する仕事をしていることを覚えていてくださって、podcastのオススメの回を教えてくださいったので、早速、今、聞いています。(WEB解析士の江尻さんとの対談)
自分の仕事に直結するお話をたくさん聞けて、すごく楽しかったです。もっと何回も受けたいなぁ...しばらくpodcast聞きまくります^^